2016年10月3日月曜日

【玉音放送】The Last Rescript【最後の詔勅】

戦後70年夏を迎え、昭和帝の大御心に従い我々が賜った最後の詔勅を広く周知するためここに記す。

昭和20年8月15日この詔勅を賜った後、我が国はご皇室とともに戦勝国の占領下に置かれ、この占領下にて発布された現行憲法においても、国民主権を謳った現行憲法こそが最高法規であり、その前文及び98条に「憲法に反する詔勅は効力を有しない」と明記されている。
故に、遺憾の極みながらこの終戦の詔勅こそが我々が賜った最後の詔勅とせざるを得ない。
この後も大御心が公に秘に漏れ賜ることもあったが、人間宣言はじめ富田メモなど物議を醸す原因ともなり、挙句「天皇は護憲である」などと吹聴されている看過できない有様である。
よって現行の占領憲法を是とするわけではないが、この終戦の詔勅以降に発せられたとされるお言葉は「効力を有しない」と文字通り理解し、大御心として受け賜り難く、奸臣に囚われたような今上陛下を拝察するは慙愧の念に堪えない。
一日も早く我が國體がGHQの呪縛から解き放たれ、再び詔勅を賜れる日を願って止まない。


終戦の詔勅
私は深く、世界の大勢と日本の現状とを照らし合わせて考え、非常の措置をもって今の情勢を収拾しようと思い、忠実で善良なるあなた方日本国民にお知らせする。
 私は、アメリカ・イギリス・中国・ソビエト連邦の4国に対して、それらからの共同宣言(ポツダム宣言)を受け入れることを、日本政府に通告させた。

 そもそも、日本国民が平穏無事であろうとし、世界各国が共に繁栄していくことは、天皇家の先祖からの願い続けていることであって、前にアメリカ・イギリスの2国に宣戦した理由も、真に日本の自存と東アジア諸国の安定とを強く望んでいたからであり、他国の主権を排除したり、領土を侵略したりするようなことは、もとより私の思いではなかった。

 ところが戦争を始めて4年の歳月が経過し、私の兵士たちの勇戦、私の臣下たちの頑張り、私の国民たちの奉公、おのおのが最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は好転しないばかりか、世界の大勢もまた日本には不利な状況である。
 それだけではなく、敵は新たに残虐な爆弾(原子爆弾)を使用して、しきりに罪のない民を殺傷し、惨害の及ぶ状況は、じつに測りきれないほどである。

 しかもこのまま交戦を継続したとしたら、ついには日本民族の滅亡と言う事態を招くだけではなく、ひいては人類の文明もめちゃめちゃになることである。
 そのようなことになれば、私はどのようにして日本国民を守り、天皇家先祖の霊前に謝罪すればよいのだろうか。
 この様な思いから、私は日本政府に共同宣言に応じさせることにしたわけである。

 私は日本と共に、終始東アジア諸国の開放に協力してくれた各国に対して、お詫びの気持ちを表さなければならない。
 日本国民に対しても、戦死したり、殉職したり、天命を全うぜずに死んでいった国民達、そしてその遺族のことを思うと、我が身が引き裂かれんばかりの思いだ。
 かつ、戦傷を負い、戦災をこうむり、家業を失った者達の暮らしについて、私はとても心配している。

 思うに、今後の日本が受ける苦難は、言うまでもなく尋常なものではない。
 あなた方日本国民の真心は、私もよく知っている。
 しかしながら私は時運の赴くところ、堪え難いことに堪え、忍び難いことを忍んで、将来の為に太平の世を開こうと思う。

 私はここに、国体を守り、それを得て忠実で善良なるあなた方日本国民のうそ偽りのない誠の心にたより、常にあなた方日本国民と共にある。
 もしあなた方が、激しい感情のまま、むやみに事端をおかしくしたり、あるいは国民同士で陥れあい、互いに情勢を乱れさせ、そのために人としての道を誤って、世界に対しての信義を失うようなことは、私が最も忌むべきこととして嫌うものである。

 どうぞ、一国全体、一家、子孫にまでこの私の思いをひろく伝え、日本の不滅をかたく信じ、仕事は重く道は遠いと思い、総力を将来の建設に傾け、心を込めて人の踏み行うべき正しい道を進み、堅く守ってかえない志をしっかり持ち、誓って国体の真価となるべきところを高くあらわし、進歩発展する世界に後れをとるまいという決意を持って欲しい。
 日本国民よ、どうぞ私の言うことを理解してこれからを行動しなさい。


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